院長「〇〇さん、今日はどうされましたか?」
患者「先生、ずっと前から慢性的に腰痛があったんですけど、最近脚のこのあたりがビリビリしびれるんです。ネットで調べたんですけど、これって坐骨神経痛ですか?」
慢性的な腰痛があり、更に脚の痺れが現れてしまっています。この脚の痺れは、若い方から中高年層まで幅広い年齢層によくある症状です。しかも、男女関係なく、スポーツをしているしていない関係なく現れます。
そこで今回は腰痛と脚の痺れから考えられる原因や予防法について3つに分けて解説していきます。
もしかして坐骨神経痛?
あなたが脚の痺れを感じるときは、もしかしたら坐骨神経痛かもしれません。最初に坐骨神経痛とは何かを解説していきます。
坐骨神経とは
坐骨神経は第4腰椎(脊柱の一部で腰の部分の背骨のこと)から第3仙椎(骨盤の真ん中にある骨)の腹部側から始まり、骨盤を出てお尻の筋肉(梨状筋)の間を通り、坐骨結節(座ると当たる骨盤の骨)の外側を通り太ももの裏側に入ります。
太ももに入ると脛骨神経、総腓骨神経と名前も変わっていき最終的には足の裏や足の甲、足の指にまでいきます。意外と知られていませんが、お腹の方から始まりお尻に向かって後ろに回り脚の下の方へと続いています。
坐骨神経痛 症状
痺れている症状の表現は人によってさまざまで、
- 「ビリビリ」
- 「ジンジン」
- 「チクチク」
- 「ぴりぴり」
等と表現されることが多いです。その他の症状としては、
- 「お尻から脚にかけて痛い」
- 「お尻に痺れがあり座っていると違和感がある」
- 「長時間立っているのが辛い」
- 「脚を触ると感覚が鈍い」
等です。また、排尿障害、尿漏れ、頻尿などの症状が出る場合があります。
坐骨神経痛 原因 その1
「坐骨神経痛だと整形で言われました。加齢と筋力低下が原因だと言われました。」という話をよく聞きます。
30歳を過ぎた頃からだんだんと筋力は低下していき、少しずつ体を支える力が衰えていきます。確かに中高年層に多く見られる原因の1つです。「加齢」は残念ながら我々治療家の施術ではどうにもなりません。
しかし、「筋力低下」が主な原因だとしたら何とかできそうですよね。人によって筋力アップの方法は違いますので、あなたに合わせた筋力アップで予防することは可能です。でも、20代〜30代の若年層にて坐骨神経痛の症状が出る方もいるので原因はこれ以外にもあります。
坐骨神経痛 原因 その2
20代~30代の若年層にも発生する坐骨神経痛ですが、最も多い原因は「姿勢の不良」です。
右や左へと偏った重心と座り姿勢、立ち姿勢、猫背の姿勢でのスマホのやりすぎやゲームやパソコンの長時間の使用などです。外出して電車やバスに乗ると、「この姿勢では体を壊しそうだな・・・」と思う悪い姿勢の方がたくさんいます。その方にとっては、
- 「いつものことだからね・・・」
- 「これが普通なんですけど・・・」
- 「みんな同じでしょ・・・」
と思っていらっしゃいます。でも実際の姿勢を確かめると、意外と当てはまっているのです。だからこそ、その悪い姿勢が普通になってしまっている生活習慣を改善する必要があります。
では、なぜ悪い姿勢だと坐骨神経痛になってしまうのでしょうか。
慢性的な腰痛と坐骨神経痛
お体の悩みでトップは肩こりですが、次に多いのは「腰痛」です。
仕事や勉強で悪い姿勢のままでいるとだんだん腰や背中の筋肉が硬くなって凝り固まってしまいます。その姿勢が長い時間続くとやがて腰痛が発生し、更に月日が経つと慢性化してしまいます。
その大きな病気とは何かを解説していきます。
腰椎椎間板ヘルニア
脊柱(背骨)を形成している椎体(背骨の骨の1つ)と椎体の間にある「椎間板」(背骨に伝わる衝撃を緩和させる役割の軟骨)の中心部分にある「髄核(ずいかく)」が飛び出してしまい、神経根や脊髄神経を圧迫してしまい症状が起こります。
加齢による椎体の変形や筋力低下、悪い姿勢などの生活習慣などが原因で、背骨が持つ緩やかなS字カーブが減少し発症することが多いです。
腰椎脊柱管狭窄症
脊柱(背骨)の役割としては、体を支えることと脳から伝わる神経の束(脊髄神経)を「脊柱管」と呼ばれる円形の空洞に通しています。
加齢や筋力低下、悪い姿勢などが原因で背骨が持つ緩やかなS字カーブが減少してしまうと脊柱管が狭くなります。すると脊柱管が通る神経の束は通りにくくなり、圧迫されてしまい様々な神経症状が発生します。
腰椎すべり症、分離症
脊柱(背骨)はたくさんの椎体(背骨の骨の1つ)が積み重なって形成されています。
加齢や筋力低下、悪い姿勢が続きスポーツなどで強い衝撃が腰に加わることで背骨の一部が折れてしまい正常な位置からずれてしまいます。(腰椎分離症)
するとずれてしまった背骨は不安定な状態になり正しい位置からズレてしまいます。(腰椎すべり症)よって脊柱管が狭くなり、神経は圧迫されてしまい神経症状が発症してしまいます。
これらの腰の「病気」はいずれも、「強い痛み」と「脚の痺れ」があるのが特徴です。腰痛か痺れかどちらが原因かと聞かれると、「腰痛」を先に発症している方が多いように思います。腰痛になっているだけでも辛いのに更に坐骨神経痛にもなってしまうと大変なことになってしまいますね。
坐骨神経痛 予防
慢性腰痛や坐骨神経痛にならないようにするにはどうすればいいのか解説していきます。
坐骨神経痛 姿勢
坐骨神経痛にならないようにするためには、「慢性的な腰痛」にならないようにすること。
そのためには、普段の生活の中で「悪い姿勢」や「長時間の同じ姿勢」にならないことです。この姿勢を続けていると、腰に大きな負担をかけてしまうので「姿勢を良くすること」から始めてみましょう。仕事などで同じ姿勢でいなければいけない人はこまめに休憩を入れて腰への負担を軽くしましょう。
坐骨神経痛 ストレッチ
仕事の合間や腰にコリを感じた時はストレッチがおすすめです。
座っている場合は、まず立ち上がって背伸びをしたり、腰を左右に捻じってみたり腰の筋肉を軽く動かしてみましょう。長時間座っていたりするその場から一度離れることが大切なので、トイレに行く、飲み物を取りに行って歩くのもいいですね。視界が変わって良いリフレッシュにもなりますよ。
坐骨神経痛筋トレ
筋力アップは背骨を支える筋力をつけることが大切です。
姿勢が安定して腰痛予防になり坐骨神経痛予防にも繋がります。ネットの情報や医療機関で腹筋や背筋の筋力アップの薦めがよく知られていますが、「脚(太もも)の筋力アップ」を見逃してはいけません。太ももの表と裏と内側にはとても大きくて強い筋肉があります。
腹筋や背筋を鍛えると共に「太もも」の筋肉を鍛えることは坐骨神経痛予防にとても効果的です。太ももの筋肉の役割は立ち上がったり歩いたりするだけでなく、体の中心にある「骨盤」に直接繋がり上半身を支えます。つまり、腰の土台となる筋肉なのです。
まとめ
以前に通われていた方には、
- 「先生に言われるように姿勢が良くなっていく実感が出来て痛みやコリが楽になりました。」
- 「歳を重ねるだけ体も悪い方にしかいかないかもしれないので定期的に体を整えたい。」
という嬉しいお言葉を頂いております。当院では、
- 根本療法
- 再発防止
- 無痛の特別な治療法
- 充実したカウンセリング
- 骨盤、歪みのチェック
- 効果確認
- お家でのアフターケア
に力を入れています。「あなたに合わせた」、「あなただけの施術」をしています。また症状改善をする為に「あなただけの情報」をお伝えすることもあります。
「どこに行っても良くならない」と思っているなら1度「オンリーワンの施術」を受けてみませんか!